#20 深イイ話
■10/19 (Wed) 晴れ 31℃
今日の午後、校内でフリーマーケットがあった。
毎月1回やってるらしい。
着なくなった服、使わない電化製品、祖国で買った化粧品、
自分でデザインしたスマホケース、街で買った雑貨などが並ぶ。
出店者は卒業前の生徒が多く、
荷物を少しでも減らすために色んなものを売る。
スタッフの1人は、手作りのチーズケーキを販売してた。
このスタッフ、普段は掃除と庭仕事をしてるんだけど、
前職はなんとシェフだったらしい。
味見させてもらったけどとても美味しかった。(買えよ)
私も来週卒業予定の子からいくつか雑貨を買った。
何か買い物をした人は、特典としてスタッフからジュースと
クッキーが貰えるという謎のシステムがある。
買い気より食い気
夕食時、買い物させてもらった生徒と少し話した。
彼女はアドバンスクラス(上級)にいて、すごく流暢に話す。
これまでの経験、勉強のコツや心得、これからのことなど
とてもためになる話をいっぱい聞かせてくれた。
こないだカフェで挫折した話をしたら、
「あー、あるある!『え?なんて?もう一回言って』ってすぐ言っちゃう」
って言ってた。
私、それすらできなかったの( ´・ω・` )。って言ったら、
「私も初めはそうだったよ。聞くのも喋るのも、最初からいっぺんになんてできないよ」
「1回目は言えなかった、でも2回目はなんとか言えた、3回目はなんの躊躇いもなく言えた、その繰り返し」
「ステップは低くして、1段ずつクリアしていけばいいんだよ」
「あとはメンタル。私に分かるように話してくれないと困るんですけど!くらいの心持ちでいること笑」
なるほどな、と思った。
小さいステップの繰り返し。落ち込むこと自体は悪くない。
でも気が済むまで落ち込んだら、開き直って分析して目標を再設定すること。
気楽に、気長に。
夕食時のほんの短いおしゃべりだったけど充実した時間だった。
彼女が来週でもういなくなるなんて惜しい。
もうちょっと早くから知っていれば、とも思うが、否、
卒業してしまう前にこうしてちゃんと話せてとてもよかった。
来週には違う都市へ移動して仕事を始めるとのこと。
そんな自信に溢れた彼女ですが、こちらにきて間もない頃は
不安でいっぱいで毎晩メソメソ泣いてたというから愛おしい。
今でも不安はもちろんある、でもとりあえず動いてみたい。
そう語る彼女は嬉しそうだった。