#61 わたしのバリスタ
■11/30(Wed) 晴れ 33℃
今朝学校に着いたら喫煙所にデイビッドがいて
びっくりした。先週卒業したイタリア人ね。
「あれえー!!なんでいるのおおお?」
って笑顔で走って行ったら
「カナこそなんで朝カフェテリアにいないのー!」
って言われた。
今日がマリーバのファームに移動する日なんだって。
てっきり卒業式の後すぐ移動したのかと思ってた。
でもどうやら土日月は普通にキッチンで仕事してたらしい。
わたしデイビッドにシェアハウスに移ったこと言ってなかったの。
だからこの数日、ずっとわたしのこと探してたんだって。
「カナはどこだ、カナはどこだ」ってコーヒー片手に。
なんか泣けるね。嬉しいね。
「あー、もうちょっと早く来ればデイビッドの
コーヒーが飲めたのに...」って言ったら
「ランチの後に作ってあげるよ!」と約束してくれた。
どこまで優しいのだ。
いつもどおりの美味しいコーヒーまた飲めてよかった。
てかランチの時にキッチンにいるデイビッドに
おーい、と声をかけたらジョニーがヌッと出てきて、
「キスならデイビッドより先に俺にしてね」とか
なんかわけのわからんこと言ってて笑った。
その後ろでデイビッドはクスリともせずコーヒーの
準備しててそれも笑った。
この2人の小競り合いが見れなくなると思うと
ちょっとしんみり。でも良いしんみり。
夜は近所のタイレストラン屋さんでご飯。
サービスですって言って大盛りの野菜炒めが出てきた。
嬉しい悲鳴。食べきれなくて持ち帰りました。
隣のテーブルのおっちゃんに
「君あそこの学校の生徒?
今日どこそこに牛乳と卵買いに来てた?」と聞かれた。
え。知らん。それ多分私じゃないです。
そういえばこういうの前もあった。
台湾に旅行行ったときレストランで知らないおじさんに
「ねえ今日どこそこの通りを歩いてた?」って聞かれて、
いえ行ってません、人違いです、って言ったら
「いやでもすごい似てたんだけどなあ」って言われたことある。
知らんがな。てか仮に本人だとして何をどうしろというのだ
あと、これまで3人以上の友達に
「わたしの友達にすごいそっくり」と言われたこともある。
高校と大学とバイト先。年齢も出身地も違う。
でもその、そっくりな友達には一度も会えたことない。
いつもすれ違いだけど、わたしの分身、
全国各地にいるようですよ。ちょっと怖いね!
これといって特徴のない顔だからかな?
わからんけど。今度また見かけたら教えて。