殻に身を詰める - かなぺりー碇泊記

水曜日にルカが一足先にイタリアに帰国し、はや４日。見送りはスムーズで、「ま、来月また会うしな」とこれまでのようにメソメソもせず割とあっさり見送れた。その日の夜はやえちゃんと、友達の働いているお店にご飯を食べに行ったので楽しく過ごせたけど、部屋に帰ってきてからが地味につらかった。広すぎる部屋、静かすぎる夜、慣れ親しんだルーチンが急になくなって無性にさみしくなり、ここでようやくメソメソタイム。さみしさを紛らわせようとしてスマホのカメラロールを見返して、どれもこれも思い出深すぎて余計泣きそうになり慌てて閉じたり、「もう着尽くしたから置いてくね。煮るなり焼くなり好きにして」と残していったパーカーを羽織って「においはするのに君はもうここにはいない…！」となったり、とりあえず情緒が安定せずその日はあまり眠れなかった。当たり前が当たり前でなくなったときの虚無感てこんな大きかったっけと、まさにもぬけの殻状態。これまでの生活がいかに富に溢れていたか、そのありがたみを自らに思い知らされている。それから今日までわっせわっせとだまって働いてたおかげで、徐々にひとりの生活のリズムを取り戻し、ようやく気分も回復しつつあり、これはこれで富だなと思えてきた。さみしいには変わりないけど、ルカは無事お家に到着したし、連絡も普通に取れてるし、まあジタバタヾ(:3ﾉｼヾ)ﾉｼしててもしょうがない。もう大丈夫。落ち着いていこう。さみしくなったらフェイスタイムして筋トレしよう。ありがとうルカピピ。２年間のオーストラリア生活お疲れ様でした。何倍も成長したね！

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